「SNSの投稿で気をつけておくべきポイントとは」

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近年、便利なコミュニケーションツールとして、ツイッターやフェイスブック・ラインなどのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が広く普及するようになりました。
こうしたSNSは、人前でトークするわけではないので、口ベタな人やシャイな人にも利用しやすいというメリットがあります。
ところがその反面、利用しやすいというメリットが逆の弊害をもたらしていることも事実です。
例えば特定の人の悪口に留まらず、死ね!いなくなれ!といった酷い書き込みが相次いで自殺者が出るといったニュースもたまに耳にすることがあります。
ここではそんなSNSの投稿で気を付けておくべきポイントについてご紹介します。

顔の出ないネット上の書き込み故の問題点

冒頭でもご紹介したようにSNSは、人前で話すことが苦手な人やシャイな人でも利用しやすいというメリットがあります。
それによって、これまで友達を作りづらかった人でもSNS上で幅広い交流が可能となっています。
その反面、顔や正体を明かすことなくネット上でコミュニケーションや書き込みが可能なため様々な問題点が発生しています。
ここではそんな問題点や注意事項についてご紹介します。

誹謗中傷やわいせつな発言

すでにご紹介しているように、自宅に居ながら正体を明かすことなくネット上での書き込みが容易なため個人や団体への誹謗中傷やわいせつな発言が後を絶ちません。
通常は、身元を明かしたり人前で発言する際には、後々のことを考えながら注意深くなります。
ところがどこの誰か分からないネット上ともなると、そうした注意や配慮がどうしても欠けてしまいます。
そうなると当然のことながら、思いついたことをつい口走ってしまいがちです。
そうした軽率さが、個人や団体への誹謗中傷・わいせつな発言となって、名誉棄損や人権侵害で訴えられることになるかもしれません。
あるいは、日頃のストレスや不満を晴らす的にしてしまうことさえあります。

個人情報やプライベートな情報の発信

SNSは、誰が投稿しているか分かりにくいということから上述したような軽率な発言が、ヒートアップをして個人や団体への誹謗中傷に発展しやすいという問題があります。
それとよく似た問題点として、個人情報やプライベートな情報を本人の了解もなく安易に公開してしまうといった問題点もあります。
こうした個人情報やプライベートな情報をSNSで公開してしまうと、プライバシーの侵害ということで損害賠償問題に発展することさえあります。
よくあるのが、以前付き合っていた彼女の恥ずかしい写真をSNSに投稿するといった問題です。
また個人情報だけでなく、団体や企業の職務上の秘密や機密情報も同様にネット上に公開すると損害賠償問題にまで発展しかねません。
その上こうした個人情報や機密情報だけでなく、間違った情報や不確かな情報・虚偽情報なども後々問題になりやすいので注意が必要です。
そうしたことからも不確かな情報は、投稿する前に事実かどうかを確認しておく必要があるといえるでしょうね。

著作権・肖像権の問題

近頃では、ユーチューブなどの動画サイトで副業ができるということで多くの人が注目しています。
こうした動画サイトでは、写真や音楽などを簡単に投稿しやすいというメリットがあります。
その代わり、自分で撮影した写真や自分で演奏している音楽であれば構いませんが、人が撮影した写真や人が演奏している音楽をそのまま投稿すると著作権や肖像権の侵害に相当します。
極端な話、サイト管理者から動画や写真を削除されるだけでなく損害賠償問題に発展することさえあります。
これは写真や音楽に限らず、本や雑誌・新聞等に書かれている記事や文章、あるいはテレビからキャプチャーした画像や動画も同様です。
とりわけ近頃のユーチューブを見ていると、音楽CDから自分の好みの音楽だけをコピーして、ベスト版音楽ということで投稿している人をよく見かけます。
こうした行為も著作権の侵害になるので、訴えられる恐れがあります。

悪用される恐れあり

すでに申し上げた内容は、相手を傷つけたり投稿者自身が訴えられるという問題があるので注意が必要です。
一方、相手を傷つける心配は要りませんが、自分が迷惑行為やストーカー被害に遭うといった危険性があるのも事実です。
ここでは、そんな悪用される危険性についてご紹介します。

迷惑行為やストーカー被害に遭いやすい

SNSの中でもフェイスブックを見ているとよくあるのが、ご自分の個人情報が安易に掲載されています。
そのため適当にある個人のフェイスブックにアクセスすると、基本情報欄に住んでいる地域や就職先等が掲載されていることがよくあります。
あるいは何月何日にどこそこに行ったといった内容が、写真付きで掲載されていることもよくあります。
こうした情報を見ていると、その人の日頃の生活風景が頭にハッキリと浮かんできてしまいます。
こうした個人情報の公開も迷惑行為やストーカーの被害に遭ったりしやすいので、安易に公開すべきではないと思います。
また近頃のスマートフォンには、GPS機能が付いています。
そのため位置情報が分かるような写真投稿をしてしまうと、自分の自宅や居場所が他の人に特定されてしまうという危険性もあります。
こうした安易な行為も迷惑行為やストーカーの被害に遭いやすいといえます。

フィッシング詐欺やワンクリック詐欺の危険性

近頃では、電子メールの中にアマゾンや楽天サイトを装いながら、IDやパスワードを入力させることでそれらの情報を盗み取るといった「フィッシング詐欺」が度々発生しています。
あるいは、悪質なウェブサイトに誘い込んで脅迫めいた手口で料金の振り込みを迫るといった「ワンクリック詐欺」もよく発生しています。
こうしたフィッシング詐欺やワンクリック詐欺は、電子メールにだけ注意していればOKというワケではありません。
SNS上でも怪しいリンクに誘導されて、それらの被害に遭うといった恐れがあります。
これは例え実在する信頼のおける人物であったとしても、他の人が投稿した内容をそのまま再投稿しているというケースもあるので十分な注意が必要です。

スパムアプリに注意

フェイスブックを利用していると、アプリの許可を求める画面が出てくることがあります。
これはスパムアプリケーションで、スパムメールのSNS版とも呼ばれています。
こうしたスパムアプリの場合、パソコンに届くようなスパムメールとは違って、クリックしたらウイルスに感染したりパソコンが重くなるといった心配は要りません。
ところが個人情報をこっそり取得されてしまい、後から何通もの迷惑メールが届くといった危険性があります。
あるいはユーザーの意に反して、無差別に広告の投稿を行うといった有害性もあります。
その他にも、SNSは本人確認が徹底していないケースもあるので、偽アカウントや架空のアカウントで投稿している人もいます。
そうした人に対して、無暗にフォローしたり友達になったりすると悪用される恐れがあります。
とりわけ購読などをする場合には、それらの点に十分注意する必要があります。

まとめ

SNSを利用する上で、気を付けるポイントについていろいろとご紹介しました。
車を運転すると気持ちが若干興奮状態になるので、普段おとなしい人が乱暴な運転になったりと人が変わりやすいとよくいいます。
それと同様にSNSの場合も顔が見えないということで、日頃の不満やストレスを解消しようと暴走しやすくなります。
それによって個人や団体への誹謗中傷の発言をしたり、逆に相手から攻撃を受けたりする可能性もあります。
あるいはフィッシング詐欺やワンクリック詐欺に遭いやすいという危険性もあります。
そうしたことからもSNSを利用する際には、後々のことを考えながら軽率な利用は控えるようにしましょう。