スニペットの意味や種類の注意点を解説

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ご自分のお店や会社を紹介するのに、ホームページをより多くの人に閲覧してもらうことは大切なことです。とりわけ通販サイトを運営する方にとっては、集客の第一歩がホームページの閲覧です。ところが実際には、インターネット上には様々なお店や会社の記事・ブログ記事などがひしめき合っています。ですからグーグルやヤフーなどの検索サイトでも、検索順位を上げないと到底集客などは望めません。そのためには、ユーザーのニーズに沿うようないわゆるSEO(検索エンジンの最適化)対策というものが必要になります。ここではそういったユーザーのニーズに沿う対策として、有効なスニペットについてご紹介します。

スニペットについて

スニペットは、元々ハサミなどで切り取った切れ端・断片といった意味合いがあります。しかしながらIT用語で使われるスニペットというのは、検索画面に表示されるホームページの説明文のことを言い表します。ですからユーザーが検索した際に、検索エンジンのクローラーにウェブサイトの内容を伝えるための要素としての機能を持つことになります。ここではそんな役割をするスニペットについて、さらに詳しくご紹介します。

スニペットの重要性

検索エンジンのクローラーは、ユーザーが入力したキーワードと一致するコンテンツを優先します。ですから検索サイトのより上位に表示してもらうためには、ウェブサイトの内容を正確に伝える手段としてのスニペットの役割が非常に重要になってくるのです。とりわけ数多くの似たようなタイトルの中で、ユーザーが閲覧するのは、1ページ目までと言われています。もちろんそうなると、2ページ目や3ページ目に表示されていては集客の可能性はゼロに近いといえます。
またユーザーがホームページにアクセスする前に真っ先に読むのは、タイトルではなくてスニペットの部分だと言われています。そうしたことからも、ユーザーにホームページへの流入を促すのはスニペットにかかっていると言っても過言ではありません。そういう意味では、検索エンジンのクローラーに優先表示したもらったり、ユーザーのクリックを促す手段としてスニペットは非常に重要な役割を担っていると言えるのではないでしょうか。

スニペットの注意点

スニペットがSEO対策やクリック率の上昇に繋がるとはいっても、ウェブサイトのどの部分をスニペット表示させるかという点はサイト運営者が決めることはできません。その点は、あくまでもグーグルが決めているのです。ですからできるだけ良い素材を用意しておくということしかできません。その代わり、スニペットの内容に大きく影響を与えているものがあります。それはページの本文とメタディスクリプション・構造化データの3つの要素です。
中でも構造化データは、非常に重要な役割を担っています。何故なら、構造化データ如何によって検索エンジンがサイトの内容をより深く理解できるからです。ちなみにこの構造化データとは、商品名や価格といった情報を検索エンジンがより理解しやすいようにしたデータのことをいいます。その上構造化データは、スニペットの内容に影響を与えるだけでなく、検索エンジンにサイトの中身を分かりやすくするのでSEO対策にも繋がるのです。

スニペットの種類について

すでにご紹介したように、スニペット対策を行うとSEO対策やクリック率の上昇に繋がるという効果が期待できます。そんなスニペットにはいくつかの種類があり、そうした種類に応じてクリック率の上昇やSEO対策がさらに高まるということさえあります。そこでスニペットの種類について、大きく分けると3種類のスニペットがあります。そこで各スニペットについて、具体的にご紹介してみたいと思います。

通常のスニペット

3種類あるスニペットの中でも、通常のスニペットはその字のごとく最もスタンダードなタイプといえます。例えば、タイトルの下に表示された100文字前後の説明文をいいます。もっと厳密にいえば、文字数が事前に決められておりパソコンが120文字前後、スマートフォンが70文字前後となっています。ただしグーグルが、ウェブサイトの内容を判断して、検索ワードの前後の文章を自動的に選択するようになっています。
ですから意図しない文章になったり、意味が分からないツギハギの文章になったりしてしまう恐れがあります。その対策としてメタディスクリプションで、任意のテキストを事前に設定しておく必要があります。そうしないとスニペットを読んだユーザーが、ウェブサイトを訪れるという期待は皆無になってしまいます。

強調スニペット

強調スニペットは、サイトの検索順位に関わらず検索結果の最上位に表示されるようになっています。またユーザーの質問に対して、回答する形で表示されるスニペットでもあります。その上通常のスニペットとは違い、説明文が上に表示されタイトルが下に表示されるという仕組みになっています。ですからスニペットの表示が全く逆の位置関係で表示されてしまうということになります。
もちろんそうなるとユーザーがウェブサイトを訪れる前に、その強調スニペットで検索に対する答えが得られてしまうという可能性もあります。その結果、ユーザーはサイトを訪れずにプラウザを閉じるということすら考えられます。あるいは強調スニペットに慣れていないユーザーであれば、「なんだこれ?」と、検索2位とか3位のサイトを訪れてしまう可能性もあります。
それからこうした強調スニペットは、サイト管理者が任意で設定することはできません。あくまでもグーグルの判断で表示されますし、その自動で決定されるアルゴリズムも非公開となっています。その代わり、強調スニペットとして採用されるかどうかの判断基準もある程度分かってきています。どういうケースの時に採用されるのかと申しますと、ユーザーからの質問に対して回答形式であるというのが大きなポイントです。
要するに、ユーザーの質問や疑問を解決してあげられるような記事・コンテンツ内容なのかを再度確認することをオススメします。その他にも強調スニペットとして採用さえるウェブサイトというのは、当然のことながら検索上位に表示されるサイトであるのも確かです。もちろんそうなれば、検索エンジンのクローラーが巡回した際に、正しく構造化されたウェブサイト構成になっているかどうかが分かれ道となるに違いありません。あるいは文章だけでなく、画像や動画なども織り交ぜた、リッチコンテンツであることも重要なポイントとなります。

リッチリザルト(リッチスニペット)

リッチリザルトは、かつてリッチスニペットとかリッチカードとも呼ばれていました。ところがそれらの2つをまとめて、リッチリザルトと呼ばれるようになりました。もう少し具体的に申しますと、通常のスニペットに画像やレビューなど文字以外の情報を加えた表示形式になります。ただしこのリッチリザルトについてもグーグルのアルゴリズムによる判断なので、必ず表示されるとは限りません。
その代わり構造化データで記述をすることで、グーグルに対して「リッチリザルトで表示して下さい」と働きかけをすることは可能です。そういう意味では、検索結果で競合との差別化が期待できたり、情報の正確性も増します。さらには検索エンジンのクローラーに、サイトを探してもらいやすくもなります。もちろんそうなると、SEO対策にも繋がります。

まとめ

検索結果に表示されるタイトルの下の説明文・スニペットについてご紹介しました。今回ご紹介したようにスニペット対策は、ユーザーのクリック率の向上やSEO対策にも繋がります。中でもリッチリザルトは、検索エンジンのクローラーが巡回する際、サイトの内容が理解しやすくなります。その結果、SEO対策にも効果が期待できます。サイトを運営する際には、ぜひともご参考にして下さい。