PⅤ・セッション・ユーザーの違いとは?

「PⅤ・セッション・ユーザーの違いとは?」のアイキャッチ画像

 Webサイトを開設したが、アクセス解析をしたいけれどどうしたらいいかわからないという人もいるかと思います。運営するインスタグラムやWebサイトの閲覧者の動向を把握することは運営上欠かせない事の一つです。

 また、Webサイトは企業の看板であるだけでなく、マーケティングや営業の起点にもなります。アクセス解析を活用すればWebサイトの改善の手がかりを見つけ出すこともできます。

 さらに、ユーザー一人ひとりの行動を分析してユーザー心理を掴めば、ユーザー心理に基づいたマーケティングも可能です。

 ここではアクセス解析を行う上で重要な指標である「PⅤ数」「セッション数」「ユーザー数」などについて説明します。

セッション

 一般に「アクセス」という言葉でイメージといいかと思います。セッションとは訪問者がそのサイトに訪れ、閲覧し、回遊し、離脱するまでを指します。

 Webサイトに何回アクセスがあったかを示す数値を「セッション数」といいます。  

セッション数のカウント

 ある閲覧者が朝にWebサイトにアクセスしました。同じ閲覧者がその夜もう一度同じWebサイトにアクセスしたとします。この場合セッション数は2回。しかしユーザー数は「1」でカウントされます。つまりユーザーにかかわらず、一日に延べ何回そのWebサイトに訪れたかをカウントするのがセッション数ということになります。

 Webサイトに訪れた人の「延べ人数」がセッション数ということになります。

セッションが切れて新しいセッションになる場合

 セッションはWebサイトやインスタグラムの閲覧が終われば終了となります。

 しかし、ビジネスデータの解析の基準といわれる「アナリティクス」では、一つのWeb上で30分以上動かないユーザーはタイムアウトになります。また、同じ画面で30分以上動かないまま、その後再びWeb上で行動を起こした場合新しいセッションとなります。

 さらに、日付変更時刻前23:55にサイトに訪問し、00:01行動した場合も新たなセッションとなります。この場合日付変更前と日付変更後の1回ずつセッションとして加算されることになります。日付を挟んで2回のカウントになるわけです。

 また、同じwebサイトでも前回と違う検索キーワードを経由してアクセスがあった時には30分のタイムアウトが発生しなくてもセッションが切り替わったことにカウントされます。

ユーザー

 ユーザーとはWebメディアを閲覧した人物のことです。

ユーザー数とカウントの仕方

 ユーザー数とはある一定期間でそのサイトに訪問した固有のユーザーの回数を指します。その間、同一のユーザーが何回そのサイトを訪れようが、ユーザー数は「1」です。

 例えば、出勤途中の車中に、あるサイトに訪れた「Aさん」はそのサイトの記事が気になり、昼食時にもう一度訪れます。そして退勤後、夜にもう一度サイトを確認しました。

 この場合セッション数は一日のうち「3」回です。しかし、ユーザー「Aさん」は一人だけですのでユーザー数は「1」となります。

 しかし、この数字はブラウザのCookieをもとに算出しているため、異なるブラウザ、異なる端末でアクセスした場合は別のユーザーとしてアカウントされます。朝はスマホで、昼は会社のPCで、夜は自宅のPCで検索したという場合はユーザー数は「3」となるわけです。

 ユーザーはブラウザや端末にをもとにしたWebサイトを利用した人数というわけです。

PⅤ

 PⅤ(page view)とは「ページビュー」のことです。ブラウザ内のページが表示された回数を指します。1回のセッションでWebページを4ページ閲覧されたとします。この場合のPⅤは「4」となります。セッション数とPⅤはセットで使用され、1セッションあたりどの程度のページが閲覧されているかを「ページ/セッション」という形で確認できます。

 セッション数やユーザーより確実のにWebメディアの閲覧状況を把握することができる数字であると思われます。

PⅤが増える構造

 閲覧者がPⅤが増える理由として、Webページへの好奇心が考えられます。

 検索エンジンにより検索ワードを検索してたどり着いたWebページです。自分の興味・関心につながる内容である場合、辿り着いたページにとどまらず、ほかのページへと閲覧の関心が移りものです。

 自分の関心を満たすために表示したページをさらに詳しく読んでみたい、見てみたいと思うと、同じサイトのほかのページに関心が移っていくのではないでしょうか。そして関心が深まれば深まるほどほかのページに関心が移ります。この閲覧の広がりがPⅤの数値となって現れるわけです。

PⅤ数でわかること

 PⅤは単純にセッション数やユーザー数よりWebページの興味関心を計るのに適した数字といわれています。

 また、PⅤ数の多いページと少ないページを比較することでトピックスだけでなく、内容のわかりやすさやページの読みやすさ、表現のわかりやすさなど、様々な問題点が探し出せます。PⅤを分析することによりWebページの改善施策につながることになるわけです。

PⅤ・ユーザー数・セッション数を確認する方法

 ほとんどのWebサイトやインスタグラムはPⅤ・セッション数・ユーザー数など細かく調べることができます。これを「アクセス解析ツール」といいます。

 アクセス解析ツールには時間帯や状況によりそれぞれの数値がどう変化したのか過去の一定期間にについて細かく分析できるようになっています。

 それぞれのwebサイトの管理法についてはサイトを管理する企業によって違います。それぞれによって特徴的な違いはありますが、これらの数値を読み取って運営に反映できるような情報を提供することもWebサイト重要な要素になっています。

 より良い数の閲覧数を目指すうえでも自分の運営するWebサイトの閲覧者の動きには気を配る必要があります。   

PⅤ・セッション・ユーザー数を分析する

アクセス解析ツールでデータの変化に注視する

 Webサイトにあるアクセス解析ツールにはそれぞれのデータがグラフ化されたり視覚的に変化がわかりやすくなっているものです。

 それぞれ表記されているデータを時期や期間を決め、比較対照し、上昇傾向、下降傾向などの動きを読とってみましょう。

様々な要素分析

 閲覧者の動向だけではなく、各セッションの流入元や参照元、ユーザーの属性、いつからユーザーになったのかなど様々なデータも読み取れます。

 目の前で動いている数値以外の要素もできるだけ多く読み取ってユーザーの行動心理や意図を読み取れるようにしましょう。

 それらの要素から読み取れる数値的な背景も数値分析には重要な要素になります。

新規ユーザーへの注目

 それまでに閲覧に参加したことのない、ユーザーを「新規ユーザー」として表記するのはほとんどのWebサイトで行われていることです。

 新規ユーザーは過去2年以内に閲覧のなかったユーザーが新たにユーザーとして閲覧者に加わったときに表示されます。

 Webサイトなどで新しい企画やキャンペーンを行ったときに「新規ユーザー」が増えた場合はその企画やキャンペーンが成功したことになります。

また、普段でも「新規ユーザー」に注目して動向を探ったり、反応を見ることでWebサイトの運営の反響を掴むことができます。

 ほとんどのWebサイトで「新規ユーザー」は表記されますので注目して動向を探ってください。

ユーザー行動を追う

 ユーザーのページ遷移や離脱状況を追うことでうまく導線が働いているか、ユーザービリティに欠けるページはないかなどの確認します。ページの傾向からユーザーの行動を追い、ユーザーの心理を想像し、ユーザーのニーズに沿ったwebコンテンツの提案ができるようになるべきです。 

 ユーザーの心理を理解し、閲覧に結び付けることができればWebページの運営は成功といえます。

仮説を立て施策する

 PⅤ・セッション・ユーザー数などのデータから受け取った分析をもとに、次の運営に対しての仮説を立てます。打ち立てた仮説からアクセス解析ツールでデータをとり確認します。仮説の間違いなどを検証して次の施策に役立てます。

 そのような分析、仮説、解析、検証、施策の流れの中でより良いWebサイトの運営を心がければそれぞれの数値は上昇し、ビジネス目的であれば効果的な数値を打ち出すことができるようになるでしょう。

 PⅤ・セッション・ユーザー数は運営のためにも活用するべき貴重なデータなのです。

まとめ

 Webサイトの運営の効果を考える場合一般的に「アクセス数」もしくは「アクセス」という言い方をします。どれだけ一般の人たちの閲覧されているかということは運営側にはとても気になることです。しかし、「アクセス数」というのは明確な定義はなく、「セッション数」「ユーザー数」「PⅤ」などの総称として使われているようです。  自身の運営するWebサイトがどれだけ人々に閲覧されているのか、運営者にとってはとても重要な問題なのです。